kataokaについて
kataokaの原点
kataokaは、片岡義順によって東京で生まれたファインジュエリーブランドです。2011年9月8日以来、すべてのリング、ネックレス、イヤリング、ブレスレットは、アトリエで一点ずつデザインされ、手作業で制作されています。
すべての作品に、ひとりの手が触れていること。 ジュエリーが好きな人のためだけではなく、 これまでジュエリーに興味がなかった人の心にも届くこと。
それが、kataokaの原点です。
両手で包みたくなるもの
kataokaの中心にいるのは、ひとりの作り手である片岡義順です。 30年以上にわたり、ジュエリーをつくり続けてきました。
自身の名で制作を始める以前、10数年にわたり日本でジュエリーデザイナーとして活動し、経験を重ねてきました。 そのなかで、あらためて自らの名前で、自らの手で、すべての工程に関わりながら作品を生み出したいという思いが強くなり、 東京・都立大学の静かな住宅地にアトリエを構えました。
片岡は、制作を他者に任せるディレクターではありません。 作り手です。
すべてのデザインは手描きのラフスケッチから始まり、
すべての原型は自身の作業机で形づくられ、
すべてが彼の手によってつくられています。
いまも、やすりやバーナーを使い、金属をかたちにし、完成へと近づけています。
ジュエリーは、使うひとの想いが込められやすく、人から人へと受け継がれていくものです。 肌に身につけるものだからこそ、 すべての工程に誠実であること。
街も建物も消費されていく世相のなかで、 すこしでも永く遺るものを。 片岡は、 両手で包みたくなるものをつくる、 そのおもいを大切にしています。
金属と石、細部のこと
kataokaの制作は、素材から始まります。
片岡は、独自に調合した18金を用いています。 ベージュゴールド、グレーゴールド、ローズゴールド。 一般的な合金にくらべると、 やわらかな色合いの印象を持たれるかもしれません。
これらの合金は、低アレルギー性を目指して、リサイクルゴールドからつくられています。 また、密度と強さが求められるものには、プラチナ900を用います。
ダイヤモンド、サファイア、エメラルド、トルマリン、アクアマリン、オパール、そしてパライバトルマリンなど、 用いるのは、すべて自然の石です。
石は、グレードも大切ですが、 何より個性の有無で選ばれます。 光の宿り方や、内側にあるわずかな内包物や気配を見ています。
自然は宇宙であり、 人間も宝石も、宇宙のかけらから生まれ、またかけらへと戻る。 そう考えています。 そのため、科学的に合成された石や、ラボグロウン・ダイヤモンドは扱っていません。
※ ラボグロウン・ダイヤモンドとは、人工的に生成されたダイヤモンドです。
また、kataokaを象徴するミルグレインという技法を大切にしています。 金属の縁や峰に、細かな粒を連ねていく古くからの技法です。
ジュエリーをつくりはじめた当時、資産価値や派手さ、大きさを訴えるものが主流でした。 その風潮に対して、売れるかどうかに関わらず、 糸のように細く見える、まるで見えないようなジュエリーをつくりました。
結果的に、 ミルグレインはkataokaを象徴するスタイルとなりました。 また、使うひとの時間を映す質感となり、 ひとの歴史をも表します。
自然がかたちになるとき
kataokaのコレクションは、自然と気配、直感から成り立っています。
Snowflakeは、結晶のかたちを、繊細なロウ付けと宝石であらわしたもの。Crownは、王冠のかたちを、精密な構造と宝石によってかたちづくったもの。Herbariumは、日本的な非対称の美を、植物のかたちから見つけたもの。Icebergは、ありきたりな宝石カットではなく、まるで小さな氷や砂糖菓子のような、独自のカットを用いたコレクション。Taste of Lightは、宝石の色を、光としてのむ。光を味わいたい。その考えから生まれました。Calyxは、花弁を支える萼を手がかりに、あたらしい石留めのスタイルを考案したもの。
それぞれのコレクションは、異なる表情を持ちながら、共通するひとつの姿勢を持っています。
すべての曲線や、石の留め方、輪郭のひとつひとつが、身につける人と作品との関係のためにあります。
ここでの価値は、過剰さではなく、意志によってかたちづくられています。
ジュエリーを超えて
kataokaの創作は、ジュエリーにとどまりません。Living Artsとして、共通する世界観をオブジェへと広げています。インセンスホルダーやミニチュアフィギュアなど、クラフトとファインアートのあいだにある作品です。
また、フランスの調香師ブレーズ・モータンや、 京都の香老舗・松栄堂との協働を通して、 kataokaの世界に香りが加わりました。
ニューヨークの旗艦店では、 富山を拠点とするアメリカのガラス作家、ピーター・アイビーによる手吹きガラスも紹介しています。
素材への誠実さと手仕事への敬意という点で、 kataokaと通じる作り手です。
東京とニューヨーク、
二つの場所
kataokaの二つの空間は、静かに作品と向き合うために設えられています。無駄を削ぎ落とし、整えられ、作品そのものが語る余白を残しています。
東京店は、自由が丘にある古い修理工場を改修した空間に、ニューヨーク店は、トライベッカにある禁酒法の時代から残る建物を店舗としています。
いずれも、ジュエリーの店舗というよりも、ギャラリーに近い存在です。
ジュエリーを遠くに感じていた方へ
もし、kataokaのジュエリーや、器や古物、手製本の書物などに、 うまく説明できない空気を感じていただけたなら、 あなたはすでにkataokaと繋がっているのかもしれません。
すべての作品は、ここにあります